1952年、米山梅吉翁の崇高な理念のもとに、東京ロータリークラブが米山記念奨学事業の前身を立ち上げてから約60年。米山記念奨学事業は多くの実績を上げてきたことは、万人の認めるところです。
東日本大震災を直視する時、ロータリアンが米山翁の精神を生かし、行動することは明確です。まず被災地域の日本人奨学生に満額の奨学金の半分、それから経済の悪化により増えるであろう東北以外の因っている日本の学生に、残りの予算の半額(倍の人数)ずつ差し上げてはいかがでしょうか。
つまり、日本の非常事態に対処するため、外国人への奨学金を一時棚上げし、日本人を救うのです。諸外国のロータリアンも、この決断については、正しい判断だと思うでしょう。また、心ある外国人なら、今の日本から奨学金をもらおうとは思わないでしょう。
以上のことを継続的に行うためにも、ロータリー本体の組織のスリム化、行事の見直し、会費の再検討を行い、経済の変化や会員の減少に対応できる強いクラブに作り直すべきです。今こそ、過去と現状が大きく違うのだということをしっかり認識し、ロータリアン一同、正しい道を歩み、社会の要請に応えようではありませんか。
ロータリーの友 2011年8月号より